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びわ湖の最北・奥びわ湖エリア、西浅井。
山と湖に抱かれたこの地域で、自然と寄り添いながら米づくりを続ける農家があります。
除草剤を減らし、草取りは手作業。
その手間の向こうには、環境と人、そして次の世代へとつながる“ある工夫”がありました。
米どころ・長浜で受け継がれる、やさしくてしなやかな農のかたちを訪ねました。
返礼品の概要について教えてください
近江米コシヒカリ「魚のゆりかご水田米」は、びわ湖から遡上してきた魚が田んぼで産卵し、育つことができるよう整えられた環境で育てたお米です。
農薬と化学肥料の使用を通常の半分以下に抑え、滋賀県の認証基準を満たした水田のみで栽培しています。
魚道を設け、稚魚の成育状況を確認するなど、“生きもののゆりかご”として機能する田んぼを守りながら育てるのが特長です。
一粒一粒に自然と人の営みが息づく、食べることがそのまま環境保全につながる—そんな循環型の一品です。

返礼品名の由来やコンセプトについて教えてください
返礼品名は、田んぼを「魚のゆりかご」に見立てた取り組みから名付けられました。
魚道の設置や用水・排水路の管理を適正化し、稚魚が田んぼを通して安全に育つ環境を守っています。まさに「田んぼで魚が育ち、米が育つ」—びわ湖と田んぼをつなぐ循環型農業システムの象徴です。
この仕組みは、環境、地域、食が一体となったコンセプトを体現しており、「お米を選ぶ」ことがびわ湖の生態系を支える小さなアクションになります。
こうした循環を目指して、私たちは日々の農業に取り組んでいます。


返礼品の特徴やこだわりポイントを教えてください
環境への配慮
滋賀県の認証制度「魚のゆりかご水田米」では、魚が田んぼに出入りできる魚道の設置や、稚魚の成育確認が義務づけられています。
さらに、魚やエビなどの水生生物に影響を与える除草剤の使用を、必要に応じて最小限にすることが条件。田んぼそのものが、びわ湖の生きものを育てる場所になっています。
減農薬・減化学肥料
農薬と化学肥料の使用を、一般的な栽培の半分以下に抑えています。そのぶん、草取りや水の管理などはすべて手作業。阿辻農園では手間を惜しまず「人の手で守る安心」を大切にしています。
味わい・品質
コシヒカリならではのもっちり食感とやさしい甘みが特長です。炊きたてはもちろん、冷めてもおいしいのでお弁当やおにぎりにもぴったり。米どころ・近江ならではの、しっかりとした味わいが楽しめます。
制度・ブランド性
「魚のゆりかご水田米」は、滋賀県が認証する環境にやさしいブランド米。このロゴ入り商品は、自然を守る農法と確かな品質の証です。“食べることでびわ湖を守るお米”として多くの人に選ばれています。


事業と地域との関わりを教えてください
阿辻農園では、田んぼや用水路を舞台に、地域のこどもたちや親子を招いた生きもの観察会を開催しています。
専門家を招き、魚や水草を観察しながら「この魚はどんな暮らしをしているの?」「水はどこから来て、どこへ流れるの?」といった問いを通して、自然と農業のつながりを体験的に学ぶ場をつくっています。夏休みの自由研究にも人気のイベントです。
また、休耕地を活かしたコスモスの植栽にも取り組んでいます。
花が咲くことで地域の景観が明るくなり、訪れる人の目を楽しませるだけでなく、農地を荒らさず「田畑を開いておく力」を守ることにもつながっています。
そのほか、長浜市北部にある道の駅「塩津海道あぢかまの里」では、米粉を使ったバウムクーヘンも販売。お米づくりを中心に、地域の自然・食・暮らしをつなぐ活動を続けています。
こどもが将来「長浜で育ってよかった」と思えるとしたら、どんなところだと思いますか?
田んぼやびわ湖がすぐそばにあり、季節ごとに生きものの姿が変わっていく——そんな自然の移ろいを、日々の暮らしの中で感じられることです。
そうした環境の中で育つこどもたちは、自然と「生きものを大切にする心」や「季節の変化を楽しむ感性」が育っていくように思います。
近くには無料で遊べる大きな公園も多く、自然と遊びがすぐそばにある暮らし。名古屋・京都・大阪にも出やすく、“自然と都市の距離がちょうどいい”ことも、長浜の魅力のひとつです。


あなたが感じる「なかなか○○」を教えてください
長浜の農業は、「なかなか面白い」。
田んぼとびわ湖がつながり、生きものと人が同じ水の循環の中で暮らしている。そんな“自然とともに生きる農業”が、このまちには息づいています。
毎日の仕事の中で、季節の移ろいや命の営みを間近に感じられるのは、ここならではの豊かさです。
長浜の農業は、ただお米をつくるだけでなく、環境を守り、まちの風景を育てていく仕事。
だからこそ、ここでの暮らしや働き方は、静かだけれどなかなか面白いのです。

移住や長浜へふるさと納税を検討している人へメッセージをお願いします
長浜は、自然と人との距離がちょうどいいまちです。
四季を通じて田んぼやびわ湖の風景が変わり、日々の暮らしの中に「季節を感じる時間」が流れています。
人も穏やかで、控えめだけれど温かい—そんな空気がこのまちの魅力です。
私たちの「魚のゆりかご水田米」は、そうした長浜の自然と人の営みから生まれました。
食べることで、びわ湖や田んぼの生きものを守る活動につながります。
ぜひ、ふるさと納税を通じて“食卓から長浜を応援する”という形で、このまちの豊かさを感じていただけたらうれしいです。
そしていつか、実際に長浜を訪れ、田んぼの風景や人の温かさを体感してもらえたらと思います。